PSP版ペルソナ プレイ感想記
前にも紹介したアトラス女神異聞録のリメイク(移植)作品、PSP版「ペルソナ」の感想です。
予約開始の頃にも記事を書きましたが、クリアして色々言いたい事が出てきたので…
一応ネタバレ注意ですが、ゲームの全体的な良し悪しについてなので割りと大丈夫かも?
キャプチャー画面はRemoteJoyLiteというフリーソフトで取得。
USB接続でPSPの画面をPC側に表示し、マクロ等も設定できる優れモノです
ただ転送レスポンスが悪いのでほとんど実機でプレイしてましたが(^^;
基本的な見た目やストーリーに大きな変化はなく、リメイクというより移植です。
PS版からの変更点はシステム周りとゲームバランス、ムービー、BGMといった辺り。
本題に移ると、最後の「BGM」というのが今作での一番の争点となりました。
PSP版の音楽を手掛けた目黒氏は、PS版(旧作)のBGMを全てアレンジ、又は入れ替えを行いました。
入れ替えられたのは戦闘曲やイベントシーンの曲、OP・ED曲など重要な物ばかり。
つまり音楽によって作品そのもののイメージを塗り替えてしまったと言っても過言ではありません。
P3・P4での作曲で成功を収め人気を博した目黒氏ですが、今回の起用は明らかに失敗でした。
ダークな世界観で統一されていた初代ペルソナの世界に、P3・P4のポップな曲調を取り入れた事でミスマッチが生じたのです。
それに合わせてキャラデザインや全体の見た目も変えれば良かったのですが、金子氏の絵をそのまま使用するなど中途半端な旧作ファンへの配慮(?)を行ったがために、違和感は致命的なレベルに達してしまいました。
BGM関係の話題でAmazonのレビューも荒れに荒れ、2chにはこんなスレが立つ始末(笑)
新旧ユーザーの対立的な構図で肯定派と否定派がいるようですが、こんな事態を引き起こす時点で
アトラスは多くのファンからの信頼を失ったのではないでしょうか。
波動猫のつっこみ所としては、BGM単体に目が行きがちですが一番の問題はそこじゃない。
目黒氏の曲そのものは決して劣る物ではなく、むしろ好きで特典サントラはお気に入りの一つ。
今回のリメイクでとにかく駄目なのはそう、「演出」です。
PS版にはイベント専用の曲が数多く揃っていて、それらの使い方も場面に合っていて秀逸でした。
しかしPSP版はそういった曲は軒並み削られ、残ったアレンジ曲で使い回されています。
その為イベントシーンは大抵無味乾燥で、ひどい所では無音になったりします。
そしてメインに推している華やかなボーカル曲は、ダンジョンや街で散々使い回されプレイヤーを辟易させる。
特にゴリ押し感を覚えたのが異界化エルミン学園とブラックマーケット。
何というか、目黒氏はボーカル曲の出す力を過信しすぎではないかと…
極めつけは隠しシナリオ、雪の女王編のエンディング。
「俺達の戦いはこれからだ!」的な熱いノリノリな曲で目頭が熱くなったのが、あろうことかセベク編の使い回し。
期待していたムービーも無く、例によってイベントは無音で歌が流れて終わり。
最後の最後で萎えました。苦労させといてそのオチはあんまりじゃないですか?
2chでも言われてましたが、音楽家である目黒氏が総責任者のディレクターとしてこの作品の全てを
委ねられてしまった事に、こうなってしまった原因があるのかも。
モチはモチ屋というように、演出にも然るべき人を据えて臨むべきだったのではと思います。
極論でいえば、これは開発期間&コスト削減を徹底したアトラスのお小遣い稼ぎ。
そうユーザーに後ろ指を指されないように、ギリギリまで妥協した企業努力の結晶ではないでしょうか。
ただでさえPSP移植は金づるだと囁かれる中、あまりに露骨なやり口は反発を生むわけで…
そんな中、移植もまだ捨てたもんじゃないと思える気骨のありそうな作品が。
そうそう、こういう事をやって欲しかったんだよなぁ!異聞録ペルソナで(泣)
誰かさんに爪の垢を煎じて飲ませたいものです。
イースⅠ&Ⅱクロニクルズ
予約開始の頃にも記事を書きましたが、クリアして色々言いたい事が出てきたので…
一応ネタバレ注意ですが、ゲームの全体的な良し悪しについてなので割りと大丈夫かも?
キャプチャー画面はRemoteJoyLiteというフリーソフトで取得。
USB接続でPSPの画面をPC側に表示し、マクロ等も設定できる優れモノです
ただ転送レスポンスが悪いのでほとんど実機でプレイしてましたが(^^;
基本的な見た目やストーリーに大きな変化はなく、リメイクというより移植です。
PS版からの変更点はシステム周りとゲームバランス、ムービー、BGMといった辺り。
本題に移ると、最後の「BGM」というのが今作での一番の争点となりました。
PSP版の音楽を手掛けた目黒氏は、PS版(旧作)のBGMを全てアレンジ、又は入れ替えを行いました。
入れ替えられたのは戦闘曲やイベントシーンの曲、OP・ED曲など重要な物ばかり。
つまり音楽によって作品そのもののイメージを塗り替えてしまったと言っても過言ではありません。
P3・P4での作曲で成功を収め人気を博した目黒氏ですが、今回の起用は明らかに失敗でした。
ダークな世界観で統一されていた初代ペルソナの世界に、P3・P4のポップな曲調を取り入れた事でミスマッチが生じたのです。
それに合わせてキャラデザインや全体の見た目も変えれば良かったのですが、金子氏の絵をそのまま使用するなど中途半端な旧作ファンへの配慮(?)を行ったがために、違和感は致命的なレベルに達してしまいました。
BGM関係の話題でAmazonのレビューも荒れに荒れ、2chにはこんなスレが立つ始末(笑)
新旧ユーザーの対立的な構図で肯定派と否定派がいるようですが、こんな事態を引き起こす時点で
アトラスは多くのファンからの信頼を失ったのではないでしょうか。
波動猫のつっこみ所としては、BGM単体に目が行きがちですが一番の問題はそこじゃない。
目黒氏の曲そのものは決して劣る物ではなく、むしろ好きで特典サントラはお気に入りの一つ。
今回のリメイクでとにかく駄目なのはそう、「演出」です。
PS版にはイベント専用の曲が数多く揃っていて、それらの使い方も場面に合っていて秀逸でした。
しかしPSP版はそういった曲は軒並み削られ、残ったアレンジ曲で使い回されています。
その為イベントシーンは大抵無味乾燥で、ひどい所では無音になったりします。
そしてメインに推している華やかなボーカル曲は、ダンジョンや街で散々使い回されプレイヤーを辟易させる。
特にゴリ押し感を覚えたのが異界化エルミン学園とブラックマーケット。
何というか、目黒氏はボーカル曲の出す力を過信しすぎではないかと…
極めつけは隠しシナリオ、雪の女王編のエンディング。
「俺達の戦いはこれからだ!」的な熱いノリノリな曲で目頭が熱くなったのが、あろうことかセベク編の使い回し。
期待していたムービーも無く、例によってイベントは無音で歌が流れて終わり。
最後の最後で萎えました。苦労させといてそのオチはあんまりじゃないですか?
2chでも言われてましたが、音楽家である目黒氏が総責任者のディレクターとしてこの作品の全てを
委ねられてしまった事に、こうなってしまった原因があるのかも。
モチはモチ屋というように、演出にも然るべき人を据えて臨むべきだったのではと思います。
極論でいえば、これは開発期間&コスト削減を徹底したアトラスのお小遣い稼ぎ。
そうユーザーに後ろ指を指されないように、ギリギリまで妥協した企業努力の結晶ではないでしょうか。
ただでさえPSP移植は金づるだと囁かれる中、あまりに露骨なやり口は反発を生むわけで…
そんな中、移植もまだ捨てたもんじゃないと思える気骨のありそうな作品が。
そうそう、こういう事をやって欲しかったんだよなぁ!異聞録ペルソナで(泣)
誰かさんに爪の垢を煎じて飲ませたいものです。
イースⅠ&Ⅱクロニクルズ
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